学校が始まりました!

息子の学校初日が終わりました。そこで、これから私と息子の成長も記録していきたいと思います。

【学校初日】

朝起きて最初の一言が「学校行きたくない」という発言でした。その理由を聞くと、「学校が怖い・不安」、「みんながバカにする」というものでした。大体は予想通りの展開でした。ただ想像していたよりは精神的な不安が大きく、「朝起きれば吹っ切れるかな」という考えは甘かったようでした。息子をなだめながら朝ごはんを食べさせ、制服に着替えさせ、お弁当とオヤツをカバンに入れ、なんとか出発することができました。学校に到着すると生徒たちが先生の周りに集まり、何やらはしゃいでいる様子でした。私と息子はどこにいけば良いか分からず、とりあえず近くの先生に「5年生はどこに集まりますか?」と質問。先生は「5K?、5S?」と聞き返してきたので、「5S」と答えると、「私のクラスよ!」という回答。なんと、適当に話しかけた先生が息子の担任の先生でした。なんとラッキーなことか。。。周りを見渡すと、息子のクラスメートの身長がなんと高いこと。日本だと中学生のサイズだと思います。ちなみに息子は5年生としてこの学校に転入しました(日本ではまだ4年生ですが。。。)。先生の先導のもと、息子は不安そうな顔をしながら話の中に入り、一言も会話をせずに教室に向かっていきました。無事に下校時間まで過ごしてくれるか不安を感じながら、学校を後にしました。

夕方、息子を迎えに教室前まで行くと、窓越しから帽子とマスクをした息子を発見できましたが、相変わらず暗い表情でした。「友だちできなかったのかな〜」と考えていると、息子が教室から出てきました。そして最初の一言が「もうやだ。」でした。先生に息子の様子を聞くと、「最初だから仕方ないよ。」、「みんな初日はそんなもの」、「すぐに溶け込めるから心配しないで」ということでした。確かに初日から全部がうまく行くはずがないので、息子には『little by little(少しずつだよ)』、『step by step(一歩ずつでいいよ)』と言いながら家まで帰ってきました。帰ってくるなり、号泣そして泣き疲れて椅子の上で寝てしまいました。先生やクラスメートの言葉が分からず、相当ストレスがたまったのでしょう。夕食前に目が覚め、一緒にご飯を食べながら、学校の様子を話してくれました。言葉が分からないこと、誰も話しかけてくれないこと、何をやったらいいのか分からないことなど、今日一日のことを色々話してくれました。そして最後に「もう学校いきたくない」という一言で今日一日を締めくくってくれました。塞ぎ込んでしまった息子に何を言っても聞いてもらえませんでしたが、とにかく「焦らず、ゆっくり、少しの成長を感じていこう」と息子には伝えました。息子が落ち着いてくれるまではもう少し時間がかかりそうだな〜、と思いながら私の一日も終わっていきました。

私(大人)も同じですが、新しい環境や生活、仕事に適応するまでは不安だらけだと思います。私は今までの経験である程度慣れており、今後どういう精神状態になるのか、身体的な疲れが出てくるのか、どんな楽しみが待っているのか、ある程度想像できていますが、息子にとってはその変化が想像できないため、とにかく今の環境から逃げたいという思いだけだと思いました。確かに、私も最初の頃を思い出すと、最初の3〜6ヶ月は新しい環境に適応できず、苦しい時期を過ごしていました。

今、父親になって息子に対して「この後、楽しいことが待っているよ」とか「この時期を乗り越えれば楽になるよ」と言っても、彼には何も伝わらないことが分かりました。なぜなら「人間は経験したことをベースに世の中を見る」からです。逆にいうと、「人間は経験すれば、それをベースに新しい見方・考え方を身に付けていく」ということになり、多種多様な経験が人生を豊かにしてくれると思います。ただし「言うは易し、行うは難し」で、行動には痛みを伴い、新しいことへのチャレンジや未知の経験には精神的な負のストレスがかかってしまい、それを克服するまで時間を要してしまいます。そして、それは同様の経験した人にしか理解してもらえません。なので今の息子には、細かいことを言わずに、「大丈夫」、「ゆっくりいこう」とだけ伝え、「何が合ってもとうちゃん(私)が守ってあげるよ」と、全てを受け入れることを伝えました。

いつ、息子の気持ちの変化が見られるか、分かりませんが、私もそれを楽しみに見守っていきたいと思っています。

もくでん父

 

 

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